[2002.10.10]
  2002年の1984年


 ▼パームはブランド名に凝りすぎ?(@IT)
  http://www.atmarkit.co.jp/news/katt/2002/katt09.html


 「権力とは,人間の精神をずたずたに引き裂いて,思いのままのカタチに作り直すこと」と,『1984年』の中で語られている。さて,いま権力を思いのままに行使しようとしている人間は,どこにいる?

 インテル社が自社のチップに著作権違反監視機能を実装しないと決定したことで,ハリウッドから怒りの声が浴びせかけられている。インテルは批判をかわすため,著作権違反を摘発する社内調査を実施,上層部役員を含む10人を解雇,多くの従業員が戒告処分になったそうだ。なんでもインテルの著作権違反監視機能を実装しない決定は,ビッグブラザーのように人々の怨嗟を生み,ライバルのAMDに顧客が流れるのを恐れてのことらしい。

 スペンサー・キャットのテキストを読みながら,そういえば今日どこかでも「ビッグブラザー」の話が出てきたなと思っていたら,産經新聞の記事中だった。こちらはビッグブラザーのネタ元であるジョージ・オーウェルの『1984年』と照らして,北朝鮮の拉致被害者の洗脳ぶりから独裁政治について記したものだが,著作権違反監視機能実装への圧力は,それと同じ印象を与えるということだ。

 別に音楽業界や映画業界を首領様とあがめたい人は勝手にやってもらって構わないが,きちんと冷静に判断すれば,彼等の行動は全体主義的な独裁体制を築きたい政治屋のやっていることと同じである。最終的には自分達の保身のためだけに,洗脳の文句を並べたニュースリリースを出し,社会を煽動しようとする。あなたが,北朝鮮の政治体制になにかの違和感を感じているのなら,まず自分の国で,自分に対して行われている政治的状況を見直してみることをお勧めする。(関連っぽい,CNET Japanの記事


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